35エグザンティアのサスペンションチューニング結論
前回チューニングと書いたが、窒素ガス圧だけではベストセッティングが出ないことが判った。結論から言うとフィーリングが変わるということで好みの問題だ。
この結論に至るまでには標準圧以外に4種類ほどテストした。
この緑色の玉がスフィアと呼ばれ、窒素ガスが溜まっている所で、経年劣化により圧力が下がってくると乗り心地が悪くなるといわれている。しかし、ガスが抜けてくるとソフトな乗り心地になるのではないかな?と思いつつ、なんで悪くなるか判らなかった。
そこでテストを開始したわけだ。モデルによっても異なるが、標準のスフィア圧力は私の車では前が50バール後ろが30バールである。最初は前後とも5バール上げてみた。前が55バール、後ろが35バールである。金属スプリングで言えばバネレートを10%ほど上げたのと同じである。当然のようにしっかり感が出てきて、首都高などでは接地性がよくなったような感じだ。車高は自動調整してくれるので全く変わらない。乗り心地は多少硬くなった感じだが、他車よりはソフトでシトロエン独特の味だ。ここまでは予想通り。
次に、前後とも標準より10バール下げてみた。40/20になったわけだが、予想以上に快適な乗り心地に変化した。この状態で700キロ以上走ってみたが悪いところは見当たらないどころか、都内の走行では使いやすい。
ならば・・・と言うことで、次のテストでは確認の意味で更に圧力を下げて30/15にまで下げてみた。標準からすれば約半分のレートになる。走ってみると前回の圧から20%以上柔かくなっているので、それがそのまま乗り心地に出ていて、雲の上みたいな感じで走っていく。これだけ圧力が下がると乗り心地が悪化してスフィアの交換という状態に近づくはずなのだが一向に乗り心地は悪くならない。
ただし気が付いたことがひとつある。これ以上圧が下がると突き上げ感が増えそうだということだ。通常のスプリングのところを窒素ガスが受け持っているので軟らかいとサスのストロークが増えることになる。従ってダンパーの動きが速くなり、アブソーバーの反発力が強くなって固さが出てくることから、路面によっては突き上げ感が強くなってしまうようだ。確かに大きな凹凸ではショックが大きい。この辺が低圧の限界のようである。
だんだん判ってきたので今度は標準より10バール上げてテストすることにする。60/40にしてみた。圧力を上げることにより窒素ガスで荷重を受け持つ部分が増えるので、ダンパーのストロークが減り、突き上げ感が減るのではないかという期待を持って、東京から仙台を一般道及び東北道を使って走ってみた。
確かに突き上げ感はなくなり、高速などは「いいかも」という感じである。反面一般道での乗り心地は多少硬くなりフワフワ感は少なくなった。(それでもシトロエンの感じではあるが)
4種類の圧力をテストしたわけであるが、この範囲ならば一般道、高速、ワインディングのどれもこなせるから、後は好みの問題というのが結論である。
私は最終的に10バール下げの40/20にしてシトロエンの味が良く出て突き上げ感の出てこないセッティングに落ち着いた。
ダンパーのオリフィス径などを変えれば、突き上げ感も変わり、もっとセッティング幅も増えるが、スフィアの圧調整だけなら簡単に出来るので好みや使用用途で変えるのも面白いと思う。この作業はRS-UNOで対応してくれる。
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